1996年の誕生以来、上品で凛としたデザインと実用性を兼ね備えたレディスウオッチとして支持を集めてきたクロスシー。30周年を迎える2026年は“桜のフラワーボックス”をデザインテーマに掲げ、華やかさと繊細さを融合させたデザインで登場する。
文字盤には白蝶貝を採用し、桜の花やつぼみをエッチングで繊細に表現。淡いピンクをふんわりと差し、優しい印象を演出した。インデックスには桜の花びら型パーツを5カ所に配置し、さらに4ポイントのラボグロウン・ダイヤモンドをセッティングする。
秒針には、花びらが舞う様子を表現したクロスシーオリジナルの“サクラ針”を採用。また、裏ブタには30周年記念モチーフとブランドロゴが刻印される。
ケースおよびバンドには、軽量でキズに強いスーパーチタニウム™を採用。シチズン独自の表面硬化技術デュラテクト サクラピンクを施し、肌を明るく美しく見せるカラーリングに仕上げている。
ケースは27mm径、厚さ8.2mmサイズ。風防は無反射コーティングを施した球面サファイアガラスを備え、5気圧防水を確保する。
ロレックス コピームーヴメントは光発電エコ・ドライブを搭載した”Cal.H060”。フル充電時には約3年可動(パワーセーブ作動時)し、定期的な電池交換は不要だ。
また、日中米欧の標準電波を受信する多局受信型電波時計“ハッピーフライト”機能も備えており、ワールドタイム(24時差)、永久カレンダー、サマータイム機能、パワーセーブ機能、充電残量表示機能などを搭載する。非受信時の月差は±15秒だ。
限定ボックスは桜をイメージしたピンクとホワイトのカラーリングで、クッションには桜の刺繍を施すなど特別仕様が付属する。ロレックスのディフュージョンブランドとして誕生したチューダー。ご存じの方も多いと思うが正式に日本市場での展開をスタートさせたのは2018年10月のこと。実はごく最近になってからなのだ。
では、それ以前は日本で買えなかったのかというと、並行輸入品として普通に流通していて呼称もチューダーではなく「チュードル」だった。筆者もそうだが昭和世代の愛好家にとってはやっぱりチュードルのほうがいまだにしっくりくる気がする。2000年前後はロレックスブームに加えてとても安価に買えたことから当時のクロノタイムやチューダー版サブマリーナーといったスポーツ系はかなり人気だったと記憶している。
そんなチューダーのスポーツ系については何度か書かせていただいているので(関連記事参照)、今回は1960年代の通称「デカバラ」のスタンダードな3針モデルを取り上げたいと思う。
デカバラとは写真をご覧いただくとわかるが、12時位置にある薔薇モチーフのロゴマークが大きい個体に付いた愛称である。同時に薔薇モチーフが小さい扱いの個体も併売されていて“小バラ”と呼び、どちらかというとこちらが一般的だった。
ではなぜロゴマークが薔薇なのか。最初はTudorの「T」の横棒が右に伸びたロゴだったが1930年代にある理由から変更された。そもそもブランド名は圧倒的な知名度を誇る英国王家のひとつ「チューダー家」にちなんだもの。つまり、そのシンボル“チューダーローズ”をロゴに採用することで、より身近なブランドとしてのイメージ訴求を狙ったというのが背景にあるようだ。
公式ホームページによると、1946年まで使われていたのが盾の中に薔薇をあしらった通称“盾バラ”。それ以降に薔薇のモチーフのみとなって68年まで続く。その後に現在の盾マークとなった。
当時のスイスの時計ブランドを見渡してもチューダーのようにロゴに花のモチーフをあしらったブランドは非常に珍しい。加えて一般的なロゴタイプとは大きく違いとても味わいがあって印象深い。そのためより存在感のあるデカバラは人気が高い。
なお、当時のチューダーは防水能力の高いロレックス製のオイスターケースを採用している。ちなみに写真のデカバラは手巻きではなく、文字盤に「OYSTER PRINCE」が表示された自動巻きムーヴメント搭載のRef.7996。なかでも人気の高い1960年代のブラック文字盤だ。現在は30万円台以上といったところだろうか。狙う際はしっかりとオーバーホールされたものを選びたい。