毎年3月末に開催されていた「バーゼルワールド」の消滅により、質量ともに世界最大の時計見本市となったのが、「Watches and Wonders Geneva(ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ)」だ。リシュモン・グループに所属する時計メーカーのためにスタートした見本市だったが、2021年から門戸を開放。ロレックスやパテック フィリップ、タグ・ホイヤー、ウブロ、シャネル、そしてグランドセイコーといった“バーゼル組”が参加するようになった。2023年の参加ブランドは50に近いが、バーゼルの常連だったスウォッチ グループは参加していない。
記者は3月27日から4日間、4年ぶりに現地取材に参加した。別会場のブルガリも含めて、訪問したのは20ブランドだ。リシュモン・グループの反対側の会場の入り口付近にロレックスとパテック フィリップが向かい合って並ぶ光景はバーゼル時代と同じで、オメガが位置した正面にはシャネルがブースを構えている。
2023年は開催期間1週間の訪問者数が4万3000人を超え、一般向け入場券1万枚は開幕前に完売。公式リリースによると入場券購入者の25%は25歳以下、平均年齢は35歳だった。#watchesandwonders2023のハッシュタグを使ったSNSへの投稿数は180万、リーチ数は推定で6億以上を超えたそうで、若い世代からも大きな注目を集めたことがわかる。
ゼニスのアイコンである3万6000振動/時のエル・プリメロを搭載し、視認性の高いアラビアインデックスにダイヤ針を採用するなど、デザインコードをしっかりと継承している。マイクロブラスト仕上げを施したセラミックケースを備えるブラックモデルは、よりモダンな印象だ。ブラックセラミックケース×ラバーストラップ、自動巻き、42.5mm径。¥1,727,000(今夏発売予定/ゼニス ブティック銀座)
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